2005年12月09日

有機ラジカル電池

NECはこのたび、ICカード、電子ペーパー、アクティブ型RFIDタグなど、ユビキタス社会を実現するさまざまなデバイスへの内蔵が可能 な薄さと柔軟性を持ち、さらに30秒以内の高速充電もできる超薄型フレキシブル二次電池を開発しました。

このたび開発した超薄型電池は、プラスチックの一種である有機ラジカル材料を正極に用いた「有機ラジカル電池」で、その特長は次の通りです。

(1) 電極の薄膜化技術の開発により、薄さ0.3mmを実現。
(2) 有機ラジカル材料は、電解液が浸透した「ゲル状態」となっているため、この電池を曲げることも可能。
(3) 電気化学反応速度が速い有機ラジカル材料を採用したこと、および電解質イオンがゲル状態の有機ラジカル材料中をスムーズに移動できる特性を利用して充電反応における抵抗を小さくしたことにより、30秒以内での短時間充電が可能。
(4) エネルギー密度は、1cm2あたり約1mWh。アクティブRFIDタグに用いた場合、一回の充電で数万回の信号発信が可能。
(5) カドミウム、鉛など、従来の二次電池に用いられている重金属を使用しない、環境にやさしい二次電池。


この電池は、超薄型であるため、ICカードへの内蔵ができたり、軽くて薄い電子ペーパーや、人や動物に装着できる小型のアクティブ型RFIDタグなどを実現できます。また、これらの新しいデバイスの出現とそれを支えるネットワークの進展により、さまざまな新しいサービスが可能となります。例えば、アクティブ型RFIDタグを活用することにより、流通におけるリアルタイムな製品トレースや、人や動物のリアルタイムな位置情報の検知などが可能となります。

また、この電池は柔軟性があるので衣服への装着もでき、将来、同じ衣服にCPUやメモリを装着することで、PC機能を持ったウェアラブルコンピュータの実現も期待されます。

このたび開発した電池は、さまざまな機器がネットワークにシームレスにつながり、いつでも、どこでも、誰でも、どんなものからでも情報ネットワークにアクセスできるユビキタス社会の実現に大きく貢献するものです。

NECでは、電池エネルギー密度をさらに向上させ、一回の充電で使用できる時間を伸ばすことや充電時間をさらに短くすることなどを課題として、より高性能で信頼性の高い超薄型フレキシブル二次電池の実現を目指し、今後とも積極的な研究開発活動を続けていく予定です。

なお、今回の成果につきましては、12月7日から9日まで、東京ビックサイトで開催されるiEXPO2005において、展示発表します。

日本電気株式会社プレスリリース



曲げられる二次電池という発表だったが有機ラジカル電池は
従来の二次電池よりも大容量で高速充電が可能、
重金属を使用しないので環境にも配慮されている電池として
NECは昔から研究を続けており、過去にも発表している。

科学分野のニュースというのは各社の報道よりプレスリリースが一番詳しかったりする。
どう考えてもコピーペーストだし、記者クラブの弊害としか思えない。
「フレキシブルで曲げやすい」なんて文章書く奴は物書き辞めたほうがいい。

曲げられる電池というのは確かにすごい事だけど
それは別に電池の仕組みが斬新なわけではない。
なにがすごいかってのはそういう物性をもつ材料を作り出した事である。

有機ラジカルをプラスチックの一種とさらりと説明しているが
ラジカルという通常は不安定で短寿命なはずのものを
それを安定化して存在させているところに科学技術の精緻がある。
というような技術を讃えられる記事を書くべきだよ。

研究者が自画自賛するような発表は日本人はあまりしないし、して欲しくもない。
それを伝えるマスコミが代わって科学技術の叡智を理解させるのが務めじゃないのか。


参考


高容量二次電池の実現に道を拓く有機ラジカル電池を開発し、その原理を実証

ラジカルとは?
posted by edge13 at 04:29| Comment(0) | TrackBack(1) | IT・コンピュータ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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