2006年05月28日

V for vendetta

<ネタばれあり。白黒反転>
 政府によって特殊な能力を手に入れたが、囚われの身から脱出し復讐を誓う主人公。
 両親が反政府活動に加担した為、家族を失うことになったヒロイン。
 調査を進めるうちに事件の背後に潜む巨悪に気づく警官。
 軍部を掌握し強力な監視体制を敷く強権的な独裁者。
 権力欲と確執から裏切りを画策する組織のナンバー2。
 一人の英雄の行為から抑圧と圧政から立ち上がる民衆。
 人体実験に手を染めたが最期に悔い改める科学者。
 聖職者の仮面をかぶった俗世にまみれた宗教家。
 正義を僭称しカメラ写りばかりを窺うメディア王。
 権力を滑稽に風刺したが故に非業の死を遂げる報道家。
 そして焼け爛れた素顔と身体を仮面と黒尽くめの衣装で隠した男と美女の恋物語。

 
 全てが何度も使い古された古典的な話かも知れない。上に挙げた以上に定番は溢れているだろう。しかしこれら全てを凝集しながら破綻させず、それでいて冗長さも感じず、かといって過不足もない。最先端のCGが散りばめられることもない、やかましくBGMが鳴り響くこともない、役者が大袈裟な演技をすることもない。それでいながら開幕から観る者の全身全霊をを惹きつけ注意を逸らす事を決して許さない。

 私怨が使命へ純化され、そして革命へと昇華する、そんな様をこの映画は垣間見せてくれる。


posted by edge13 at 07:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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